Vol.2
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秋桜
練切製・小豆こしあん
- 細く頼りなげな風情の、強い風に当たらぬよう囲ってあげたい気持ちになるような花ですが、株が倒されていても地面に接したところから根を出すようなたくましさを持っています。
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木守り
きんとん製・小豆粒あん
- 秋の代表的な果実と問われて思い浮かべる柿ですが、来年の豊作を祈っていくつか木に残す習わしがあります。鳥の為に残すという面もあるそうで、命あるものとして他者を同じ目線で慈しんだ里山の人たちの優しさも感じるように思います。最後まで残ったお茶碗に「木守」と名付けた機知と併せて思い出す言葉です。
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良夜
上用製・白こしあん色付き
- 日ごとに秋らしいひんやりとした空気を感じます。月の明るく穏やかな夜は、いつでも「良夜」と呼びたいくらいですが、こと中秋の明月の夜の事をそう呼ぶのだそうです。
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